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ニューエロス 第40号
2013.9.21
責任編集、全撮影 常盤響
表紙モデル marica
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▼目次 ・Girls Like You archives #030 ・ニューコラム 040 「ヤン富田さんのコンサートに参加した。」 ・The Girl Who Always Smokes. 今週の煙草を吸う女。 ・お知らせ、編集後記
Girls Like You archives #030
第30回 モデル:滝沢いおり 2013年9月13日撮影
今回のモデルは先週撮影した滝沢いおりさん。以前ニコ生グラビア生撮影で登場してもらったのですが、もう一度ちゃんと撮影がしたくて再度モデルをお願いしました。
6枚目のDVD「Nurd Art」が9月28日に発売予定だそうです。
10月にはDVD発売イベントもあるそうなので、いおりちゃんのブログをチェックしてみて下さい。
滝沢いおりオフィシャルブログ 「まんまる日記」
ニューコラム 040
「ヤン富田さんのコンサートに参加した」
先週、9月14日にヤン富田さんのコンサートが恵比寿のリキッドルームで開催された。
先日、突然ヤン富田さんからメールをいただいて、1部と2部の間の幕間のDJをやってくれないかという事だった。ヤンさん関連の音源のみを使ってのDJという注文だったのだけど、直前になってコンサート中の被験者も頼まれてしまった。このコンサート、1部の開演が17時、2部の閉園が2時(予定)という長時間のコンサートでどっぷりヤンさん漬けになる夜なのだ。
15時ころに会場に行くとリハーサルの真っ最中。そこで、コンサートの中で被験者をする事を聞いてビックリ。急遽リハーサルに参加。いつも通り、ヤンさんの機材のセッティングも凄まじく、設営のスタートは朝7時とのこと。あっという間にリハーサルは進み、開場、そして開演。
僕の最初の出番は3曲目?の演目「意識ほぐし機による意識の拡張療法よりFUNK注入プログラム」の被験者として。DJ QUIETSTORMさん、イリシット・ツボイさん、スチャダラパーのシンコさん、HIPHOP最高会議千葉隆史さんと一緒に意識ほぐし機で意識をほぐされました。
1部と2部のあいだがメインの出番。コンピューマさんと僕でヤンさん関連音源を使ってのDJ。
2部では、YCAMで小山田君が被験者となった「A.S.L.の知覚の扉 エピソード1〜4 : 意識の拡大と脳波及び人工知能によるサウンドロボットとの邂逅」の被験者をやりました。僕の頭に電極を付けて脳波を電子変調させて音を出して、その音とヤンさんのエレクトロニクスによるセッションが1時間以上に渡って繰り広げられました。その間日本男児クルーによるダンスなどもあったらしいのですが、僕はステージ上の椅子に座って目を閉じていたので、ダンスや何が行われていたのかは見ていません。とはいえ、電子音とリズムの洪水の中で、最初は耳から聞こえていた音が、次第にまるで耳で聞いているのではなく、頭の中でなっている様な錯覚に襲われました。僕の参加したパートが長くなったので、コンサートは深夜3時過ぎに終了。その後は高木完さんとダブマスターエックス宮崎さんのDJ。そして最後はヤンさんのDJで全てのプログラムが終わったのは早朝5時過ぎでした。
非常に盛りだくさんで素晴らしいコンサートだったんだけど、多分、文字で説明してもさっぱりわからないと思うので、ぜひ一度体験してみる事をお勧めします。
僕とヤンさんに初めてお会いしたのは、ヤンさんが最初のアルバム "MUSIC FOR ASTRO AGE" を発表した直後。デザインを手がけたムーグ山本さんに頼まれて、 "MUSIC FOR ASTRO AGE" の宣伝用パンフレットとして制作された2NDアルバム "HEART BEAT" のデザインをやった時。当時、僕はデザイナーでもなんでもなく、ヤンさんのアイデアをムーグさんがデザインして僕がDTPのマニュピレーションをした感じ。ヤンさんが僕の部屋に来て、色々話をしながら制作したのを覚えています。僕が作業しているとき、うちのレコードでヤンさんがDJをしてくれて贅沢だなぁと。
↑これがそのときデザインした "HEART BEAT"
そして、この少し後にヤンさんから突然、次のアルバムのデザインをやってくれないかと言われたのです。当時、僕はデザイナーになろうと思ってたわけではなくビックリして断ったのですが、ヤンさんの「予算が無いから常盤君に頼むんじゃなくて、常盤君がレコード好きだから頼みたいんだよね。デザインとして間違っていてもレコードジャケットとしてOKだったらいいんだよ。僕と常盤君がジャケ買いしたくなるものを作ろうよ。」と言ってくれたのです。
そのアルバムが1994年に発表されたASTRO AGE STEEL ORCHESTRAの "HAPPY LIVING" です。
このアルバムのデザインをさせて頂いた事から、グラフィック・デザイナーとしてのキャリアがスタートしたわけで、ヤンさんが頼んでくれなかったら、デザインをしてなかったかもしれませんし、写真も撮っていなかった事でしょう。あれから20年ほど経ってヤン富田さんのコンサートに参加出来るとは本当に感慨深い出来事でした。
コンサート中に脳波を取られて電子音の洪水に身を委ねながら、ぼんやりこの20年の事を考えていました。今年は僕も色々変わらなくてはならない時期で、ヤンさんと知り合った時の気持ちに戻って、初心に帰って頑張りたいなぁと思うのであります。
The Girl Who Always Smokes.
今週の煙草を吸う女。
MODEL:natsu 煙草を吸う女のモデル募集しています。ヌードじゃなくてもいいですよ。
編集後記 次号の発行日9/28は福岡での引っ越しの当日。つまりあと1週間という事ですね。なのに、僕はこの文を東京で書いていて、22日の夜に福岡に戻るわけです。まだなにも引っ越し準備と言うか箱詰めをしていないので、引っ越しまで怒濤の一週間になりそうです。というわけで、次号の週刊ニューエロスは少々手抜きに見える内容になってしまうかもしれない…。いや、そうならないように頑張ります。 ------------------------------------------------------------ ニューエロス 第40号 2013年9月21日発行 責任編集、全撮影 常盤響 ------------------------------------------------------------
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